いじめを受けていた友達のちほちゃんを、ひなちゃんが助ける。
そのことが原因で、今度はひなちゃんがいじめを受けるようになる。
そのいじめが辛くて、苦しくて、、、、川沿いで一人、涙を流しながら彼女自身が言う。
「後悔なんてしないっっ しちゃダメだっ
だって 私のした事はぜったいまちがってなんかない!!」
3月のライオンのファンの方ならば、絶対に忘れることのできないシーンですよね。
私も、本当に久しぶりでした。
アニメを観ていて、涙がとまらなくなったのは。
ちょっと自分でもワケが分からなくなるほど、
涙が次から次へと、とめどなく出てくる。
で、なんでだろうと、ふと考えてしまったんです。
私は何に対してこんなに、涙を流しているんだろうと。
確かに、程度の差こそあれ、いじめられた経験がある私は、彼女の苦しさやつらさに強く共感できる。
だから、あまりにもかわいそうで涙が出る。
それは分かる。
でも。。
私が感じている気持ちは、そんな同情だけではないような気がしたんです。
それで、気付きました。
私の涙には、彼女の置かれている状況に対する「同情」、だけではなく、彼女そのもの、もっというと彼女の心に対する「感動」も含まれているんだと。
一人の人間が、こんなにも優しく、強くあれるのか。
彼女の姿にそんな思いを抱き、それで私は涙を流している気がするんです。
さあ、、、人の心を打ち、揺さぶってやまぬ、彼女の素晴らしき精神を鑑賞しようじゃないですか!
本記事は、一人のアニメ視聴者による、ごくごく個人的な、ひなちゃん賛歌です。
ひなちゃん賛歌
優しさ
親友である、ちほちゃんがいじめられている。
だから、助ける。
これって、心の優しさにもとづいた、とてもシンプルな思考と行動ですよね。
でも、それが絶対に正しいことだったとしても、それを当然のように行動にうつせる人がどれだけいるか。。。
大人になればいっそうですけど、皆、もっと打算的に生きているじゃないですか。
皆が自分の損得を考えて、不利な状況にならないように、ハズレくじを引かないように、計算して生きていますよね。
正しいかどうかなんて、横に置いて。
今回の場合だって、ちほちゃんを助けることで、逆にひなちゃん自身がいじめられる可能性があった。
だから、自分の身の安全を考えれば、ちほちゃんを助けないことも選択肢としてありえた。
それでも、ひなちゃんは、当然のように、ちほちゃんを助ける。
だって、友達が傷つけられるのを放っておけないから。
その打算のない、圧倒的な心の優しさ。
それに思わず感嘆してしまうし、まるで彼女の背後に後光が差して見えますよね。。
強さ
ちほちゃんを助けたことで、今度はひなちゃんがいじめの標的にされてしまいますよね。
黒板に落書きをされたり、靴を隠されたり。
これって、私は、学校に行かなくてもいい状況だと思うんですよね。
理不尽ないじめや暴力に対して、真っ向からぶつかっていく必要なんてない。だから、自分を守るために、学校へ行かない。
まったく間違っていないと思います。
むしろ、なりふり構わずに学校から逃げだすのが正解、という例だってたくさんあると思います。
でもひなちゃんは、それでも、あえて学校にいくんです。
負けたくないから。
いじめっ子たちに屈することに耐えられないから。
この強さ。。。
クラスの中に自分の味方が誰もいない、という状況がどれほど寂しくて辛くて、どれだけ心を傷つけられるのか。
これはもう経験した人でないと、絶対に分からないけれど、そんな教室の中に、ひなちゃんは自ら入っていく。
その、あまりの心の強さに感服してしまうんですよね。
そんな彼女も、毎日続く、いじめに苦しくなって、心が折れそうになります。
それで、彼女は自分自身に問いかける。
あのとき、ちほちゃんを助けた私は間違っていたのか?って。
でも、彼女は、涙を流しながら、その問いを振り払うわけですよね。
ちほちゃんを助けたことを自分が後悔してしまったら、それは、いじめられている親友を見捨てればよかった、っていうことになる。
それは、親友に対する裏切りだし、自分が親友を助けた行動も否定することになってしまう。
だから言うんですよね。
「絶対に後悔なんかしない!」と。
このシーン。
これまでひなちゃんは、自分が傷ついて学校に来なくなるのを期待しているいじめっ子たちに対し、学校に通い続けることで、いじめに屈しないことを示してきました。
そして、ここでは、親友を助けたことへの後悔を望んでいるであろういじめっ子たちに対し、絶対に後悔しないことを誓っている。
つまり、自分の「行動」だけじゃなく、「心の中」さえも、絶対にいじめっ子たちの好きにさせない!と誓っている。
この悪に対して絶対に屈せず、立ち向かっていく勇気、強さ。
もうその偉大さに、ただただ頭が下がりますよね。。
話が飛びますが、2021年8月の東京オリンピックでたくさんのアスリートの方が活躍されましたよね。
で、こう思った方もいると思うんです。
・なんでそんなことができるんだろう。
・うわあ、すごい、、、人間離れしてる。
私は、ひなちゃんに同じ感情を抱くんです。
いじめに対して、なんでそこまで強く立ち向かっていけるんだ、と。
それは、もはや超人的ともいっていいレベルであって、私は彼女をみるとき、まるでアスリートを観ているかのような感動を覚えるんです。
まとめ
さあ、ここまで、ひなちゃんの神々しいまでの人間性の素晴らしさを語ってまいりました。
ひなちゃんがいじめにあったとき、あかりさんがいてよかったですよね。
おじいちゃん、力になってくれる先生がいてくれてよかった。
そして、雫くんがいてよかった。
彼女の、この優しくて強い、それはそれは美しい心を、全力で守ってくれる人たちが周りにいて、本当によかったと思います。
いじめの問題が解決したとき、私は胸をなでおろし、心の底からほっとしました。
ああ、よかった。これで終わったんだ、と。
ひなちゃんには、どうかこれからも元気で気高く生きていってほしいと思います。
この感情移入の大きさ。。私は本当によい視聴者ですね笑
さてさて、ひなちゃんと雫くんはとても強い強い信頼関係で結ばれていますが、はたして、二人はこれからどうなっていくんでしょう。
続きが楽しみですねー!^^
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