あなたは人からの評価に縛られなくてもイイ。

「暗い。」
「無口だ。」
「おもしろくない。」

愛着障害の方ならば、
こんなことを言われた経験が
ある人も多いのではないでしょうか?

実は私もすべて、
面と向かって
言われたことがあるんです。

こうした言葉を
何度も何度も投げつけられると、

やがて自分が本当に、
暗くて、無口で、おもしろくない人間、
であるように感じてきちゃいますよね?

例えば、
無実の人でも、
「お前がやったんだ!」と尋問を繰り返されるうちに、
自分が犯罪を犯した気になってしまうように。

もちろん、
自分が周囲からプラスに
評価されているのであれば、
何度褒めてもらおうが構わないんですよ。

ただし、
冒頭に挙げたようにマイナスの場合。

こうした言葉を
くりかえし受け取ると、

自分が周囲にとって
価値のない人間のように
感じられてきます。

やがて、
そんな思い込みが膨らんでいくと、
行動までもが悪い方向へ変わっていきます。

例えば、

自分が話しかけたら、相手が嫌がるだろう。
だから、話しかけるのをやめよう。

というように。

こうやって、
ますます自分の殻の中に閉じこもり、

人との交流から得られる
楽しみや喜びを
経験する機会を失ってしまう。。。

でですね。

ここでちゃんと考えるべきことが
あるんです。

それは、

そもそも周囲があなたを評価した言葉は、
「本当のあなた」を適切に
表現しているんだろうか?

ということなんです。

ずばり、ノーですよね。

なぜかというと。

愛着障害をもつ人って、
「外から見える自分」と、
「本当の自分」が
大きく離れていることが多いからです。

だって、そうですよね。

そもそも家庭が、安心して自由に
感情を表現できる場所ではなかった。
だから、社会に出ても、
自分の感情を素直に表現できない。

親から十分に愛情を与えられなかった。
だから、自分に対する自信がなくて、
自分の思ったことや感じたことを周囲に
主張できない。

それで、つい言いたいことを
我慢してしまったりする。

結局、愛着障害をもつ人って、

自分の感情や思ったことが、
外に出ていかずに心の中にとどまってしまう、
ってことがとても多いわけです。

そして、周囲は、よほどのことでない限り、
あなたが心の底で考えていることには、
思い至りません。

あくまで表面に見えているあなたをみて、
好き勝手に評価をし、
いろいろな言葉をかけてくるわけです。

そんな周囲の言葉が、
「本当のあなた」を適切に表現していると
考えるには、無理がありますよね。

そうなんです。

あなたが愛着障害をまだ克服していないとしたら、
そんなあなたを評価した言葉は
すべて的外れなんです。

だからこそ、あなたは、
そんなものによって、
自分を縛り付ける必要はないんです。

周りが暗い、というから、自分は暗い人間なんだ。
周りが無口だ、というから、自分はおとなしい人間なんだ。
周りがおもしろくない、というから、自分はつまらない人間なんだ。

そんなふうに、
自分を悪く決めつけないでくださいね。

愛着障害を克服したあとに見えてくる、
「本当のあなた」は、
めちゃくちゃ明るくて、
話すのが大好きで、
とてもおもしろい人であるかもしれないんです。

それに。。。

そもそも人って、本当に
いろんな側面をもっていますよね。

めちゃくちゃ明るいときがあって、
とても暗いときがある。

たくさん話したいときがあって、
黙っていたいときもある。

おどけてお調子もののときがあって、
ふさぎこんでいるときがある。

だからこそ、なおさら、
あなたを悪く決めつけるような、
周りからの心ない言葉を深刻に受け止めて、

自分はダメな人間なんだ、というように、
思い込まないでほしいんです。

周囲があなたの表面だけをみて、どう評価してこようが、
「本当のあなた」はもっと別のところにいます。

あなたまで、
周囲と一緒になって自分自身を悪く捉え、
責めたりしないようにしてくださいね。

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