あなたは、
自分の性格を「変えよう」と
思ったことはありますか?
私は、あるんです。
愛着障害ゆえに、
人とのコミュニケーションが苦手で、
孤立しがちな自分。
だから、
クラスとか職場の人気者が、
いつも人に囲まれて楽しそうにしているのを見ると、
それが羨ましくて、羨ましくて。
それで。。。
明るい性格になろうと思ったんです。
人気者の人たちは、
総じて、とても明るくて元気だったから、
自分もそうなることができれば、
自分をそう作り変えることができれば、
きっと人が集まってきて、
自分の孤独も解消される。
楽しい人間関係も作っていける。
そう考えたんですね。
そこからは、心理学の本を読んだり、
人気者の言動や振る舞いを観察したりして、
懸命に「明るい」自分になろうとしました。
どんな人にも、笑顔で接する。
大きな声で笑う。
自信があるように振る舞う。
その結果、、、
現実は何も変わりませんでした。
むしろ、本当でない「別の自分」を
演じることに疲弊し消耗して、
周囲の人たちから離れて
一人になったときに、
どっと疲れが出るようになりました。
後になって気付いたこと。
それは、
自分の性格をムリヤリに捻じ曲げようとしても、
温かい人間関係は作れない、
ということです。
自分ではない、
「別の誰か」になろうとすればするほど、
自分の本当の気持ちや思いは、
抑え込まれていきます。
そんな抑圧された自分の思いが、
周囲に伝わることも、
周囲から理解されることもありません。
だから、
自分も相手も、
互いが互いを理解して認め合うような、
温かい人間関係を築きようがないんですよね。
そう。
結局、
私は努力の方向性を
間違えていたんです。
私は、自分を「変える」努力、ではなくて、
自分の本当の気持ちや思いを外に「出す」努力を
すべきでした。
自分が感じていることを、
相手にきちんと伝える。
自分が思ったことを、
周囲にきちんと主張する。
自分がやりたいと思うことをやり、
やりたくないことはやらない。
こうすることで、自分というものを、
いわば、自分の輪郭を、
周囲に正確に伝える。
そして、そんな自分を理解して受け入れ、
イイと言ってくれる人たちと、
人間関係を結んでいく。。。
はい。
分かります。
これって、言うのはカンタンだけれど、
愛着障害をもつ人にとって、
自分を出す、とか、表現するのって、
全然カンタンなことではないですよね。
むしろ、めちゃくちゃに難易度が高くて、
怖くて恐ろしい。。。
あなたも、そう感じませんか?
なぜかといえば、
今までまったく実践してこなかったし、
自分の気持ちや思っていることを
周囲に伝えたときに、
周りがどんな反応を示すのか、
予想がつかないから。
もしかしたら、
引かれるかもしれない、
嫌われるかもしれない、
そんな悪いイメージで頭の中が
一杯になってしまうんですよね。
そして、、、
残念なことに、
その予想はおそらく当たります。
自分の思いを主張すればするほど、
自分の気持ちをウソ偽りなく、
きちんと伝えようとすればするほど、
あなたと意見の異なる人や、
あなたを嫌う人は必ず出てくる。
でも。
でもですよ。
ここ、とても大切なところです。
あなたを嫌う人がいたとしたら、
それと同じだけ、
そんなあなたを好きだという人も現れます。
絶対にです。
有名人を考えてみてもそうですよね。
少し極端な例ですが、例えば橋下徹さんは、
自分の意見をすごく明確に主張します。
こういう方ほど、批難も受けますが、
同時に熱烈な賛同者をたくさん抱えていますよね。
どうでしょうか?
自分のことを好きでも嫌いでもない人に
囲まれて生きるよりも、
あるがままの自分をきちんと表現し、
自然体で生きた結果、
嫌ってくる人もいるけど、
とっても好いてくれる人もいる、、、
そんな世界で生きる方が
伸び伸びとしていて、
楽しそうに思いませんか?
あなたは、自分を理解し、
好きだと言ってくれる人と、
心の通い合う、温かい人間関係を
作っていけばいいんです。
こんな想像を現実にするのは、
決して、不可能なことなんかじゃありません。
少しずつ、でいいんです。
まずは、信頼できる人に、
好きなことや苦手なことなど、
自分の内面を打ち明けてみる。
そういった人が近くにいない場合は、
カウンセラーの方や臨床心理士の方に、
自分の気持ちや思いを伝えてみる。
こうやって、ちょっとずつ、
自分を表現することに慣れていく。
自分の思いを伝えることのできた達成感。
自分の気持ちを他人と共有できたあとに
残る、温かい充足感。
そういうものを噛みしめながら、
一歩ずつ表現の幅を広げていけばいいんです。
偉そうなことを言いましたが、
私もまだまだ練習中です。
私たちが心から望む、
温かい人間関係を得るため、
一緒にゆっくりと進んでいきましょうね^^
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