外面よりむしろ内面を充実させることが大事だと思う~カバンも人も~

例えばカバンを買うとき、
あなたはどこをチェックするでしょうか?

・デザイン
・色
・ブランド
・値段

ざっくりと、こういったところですよね。

分かります。

これらはもちろん大事です。

ですが!

私が絶対にこだわるところが、
もうひとつあるんです、、、

そう、それは、
カバンの内装なんです。

つまり、カバンを開いたときの、
内側の様子ですね。

例えばこんなことです。

どんなふうに仕切られているか。
ポケットはいくつ、どんなふうについているか。
どんな生地で作られているか。
など。。。

というのも、、、

外からは見えない内側にこそ、
カバンを作った職人さん、またはカバンメーカーの
心の内がダイレクトに表れると思うからなんですね。

「買う人が注目するのは、
どうせ外観のデザインなんだから、
内側は適当に作っておけばいいだろう、、、」
なのか。

はたまた、、、

「内側で目立たないところだけど、
使う人の利便性を考えて作りこんでおこう、、、」
なのか。

こういう、悪魔と天使のささやきの結果が、
カバンの外側でなく、内側にこそ表れている
と思うのです。

もうちょっと具体的に話しますね。

例えば、悪い例。

外側のデザインはカッコイイのに、
その内側をみると、生地がひどく弱々しい。

内側についているポケットなんか、
引っ張ったらとれてしまうんじゃないか、
って心配になっちゃう。

こんなカバンをみると、悲しくなるんです。

作り手のこんな思いが見えてしまうから。

・買う前に内側なんか見ないだろう。
・購入してもらえさえすればいい。
・買ったあとのユーザーの気持ち、利便性なんてしったこっちゃない。。。

一方で、よい例。

カバンの内側をみると、
財布を入れるところ、ペンをさすところ、、、
など、用途別に細かくポケットが用意されている。

さらに、ノートPCを収納するポケットには
周りにクッションが入っている。

こんなカバンを見つけたときには、
本当に嬉しくなるんです。。。

作り手さんはきっとこう考えたはずです。

・カバンの中がごちゃごちゃすると不便だから、用途別にポケットを用意しよう。
・大切なノートPCが衝撃で故障すると大変だから、クッションをつけよう。
など。

この、ユーザーを思う真心。

もう、作り手さんとハグして抱き合いたくなっちゃいますよね。。。
こんなに私のことを考えて作ってくれてありがとう、と。

そうです、魂は細部に宿るといいますが、、、

カバンの場合、
その魂、つまり作り手さんの思いは、
外装よりもむしろ内装に宿ると思うのです!

そして、
丹念に作りこまれた内装があってはじめて、
ユーザーはそのカバンを気に入って
使い続けることができると思うわけです。

さて。

そしてこの、
「外観も大事だけど、
それと同じかそれ以上に内側も大事だよね?」

っていう話は、人の心も同じだと思うわけです。
(あれ、飛躍しました?大丈夫ですよね?ね?)

私は15年以上、ずっと愛着障害に苦しんできました。

親から愛情を与えられなかったから、
周囲の人たちからの愛情が欲しくて欲しくて、、

そのために私がしたことは、
人気者の発言や行動を真似することでした。

周りから愛されている人の言動を
自分がそっくりそのまま真似することができれば、

自分も同じように周囲から愛されるはずだ
と思ったんです。

でも、いくら必死になって実践しても、
自分が望むようなかたちで
周囲から好かれ、愛されることはありませんでした。

今になれば、その原因はわかるんです。

当時、私の言動のうち、
私の本心から出たものは何一つなかった。

自分の本当の気持ちも感情も無視して、
周囲の空気を読んで、
ひたすら、周りに合わせ続けていた。

こういう行動を続けたところで、
自分本来の魅力は外に出てこないし、
周りだって、本心の見えない人と付き合うのはイヤですよね。

そうなんです。

私は自分の内面を充実させ、
それを表現することから逃げて、

外面だけをとり繕うことに
必死になっていたわけです。

これって、外面だけかっこよくて、
内側が十分に作りこまれていないカバンと同じだよなあ、
なんて思うわけです。

今は自分のすべきことが分かります。

私は、外側を繕うよりも前に、
自分の内面、心を十分に育てないといけないんです。

自分の好きなこと、いやなこと、
嬉しかったこと、悲しかったこと、寂しかったこと。。。

そのときの感情、気持ちを、
自分が自分に興味をもって丁寧にすくいあげてあげる。

できなかったことができたら、思い切り喜ぶ。
辛いことがあったら、ちゃんと嘆き、泣く。

そうやって自分の感情を十分に感じて、
自分を許し、愛せるようになったとき、

はじめて人を愛することができるようになって、
逆に人からも好かれ、愛されるようになるんだろうと思います。

もちろん周囲にあわせ、外面を保つことも大事です。

でも、それ以上に何より、自分の内面、
つまり心を成長させ充実させること。

これこそが、
自分のためにも、また、
周囲と愛情のある関係を作っていくためにも、
本当に大切なことだよなあ、と思うわけです。

私もまだまだ、まだまだこれからです。

自分の心が本当に充実した先にある未来に期待しながら、
一歩一歩、進んでいきたいと思います。^^

(カバンの話から、無事に着陸できたんでしょうか?笑)

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