自分の思いを歌ってよ。

歌手という職業がありますね。
人前で歌うお仕事です。
こんなことをいうと
「当たり前だろ。」
と怒り出す人もいるかもしれませんが、
ちょっと聞いてください。

例えば、
ミュージックステーションや紅白歌合戦といった音楽番組で、
とある歌手が歌っているとしますよね。
それはそれは歌が上手だとしましょう。
十分な声量。
美しい高音。
幅のある音域。
のびのある声。
さらにはルックスもいいとしましょう。
かっこいい。
または、かわいい。美人である。

さて。
歌が上手くて、外見もよい。
歌手としては十分じゃないか、と思いますね。
あなたもそう思いますか?

個人的にはそれだけでは物足りないのです。
申し訳ないけれど。

僕はそこからさらに歌手に期待してしまう。
ずばり、本人に作詞をしていてほしいんです。
つまり、自分の思いや伝えたいメッセージを届けるために
歌っていてほしいんです。

どうでしょう?
共感してくれる方、いませんか?(願いを込めたまなざし)

もちろん、作られた曲を上手に歌うのもすごい能力ですよ。
でもね。
歌を歌うのがうまいってだけでは
感動できない自分がいるんです。
極端な話。
人が作ったものを歌っているって点では
カラオケと同じじゃん、と思っちゃうわけです。
僕は、そんなカラオケで感動してたまるか、
と思っている節があるのです。

例えば、自分で作詞のみならず、作曲もし、
さらには歌いもする人たちがいますよね。
シンガーソングライターといわれる人。
バンドマン。
こういう人たちをとてもカッコイイと思うんです。
彼らは自分の思い、気持ち、伝えたいことを歌ってる。
舞台上でシャウトすることも、
聞かせるようにひそやかに歌うことも、
僕にはそれらがすべて
「歌に込めた思いを届けるための行動」に思える。

それだけ伝えたい気持ちがある。
届けたい思いがある。
共有したい情熱がある。

そこに人の心を揺り動かそうとする意志を感じるんです。
とりわけ、

励ます。
元気づける。
慰める。

歌手の歌声から聞き手へのそんな思いやメッセージを感じるとき、
胸が熱くなるんです。
僕はそんなアーティストがどうしようもなく好きなんです。

 

さあ。
壮大な前フリが終わりました。

それではその、、
自分で作詞や作曲を手がけ、
かつ自分の声でその思いを届けている歌手をご紹介しましょう。
my favorite 歌手(バンド)です。

まず1組目。
ブルーハーツ!
何をいまさらと言われそうですね。
もちろん僕はジャストミートの世代ではありません。
でも。
やっぱりいい。
本当にいいです。
歌を聞いて涙が出たのは
僕はブルーハーツが初めてかもしれません。

僕はいつでも 歌を歌う時は
マイクロフォンの中から
ガンバレって言っている
聞こえてほしい あなたにも
ガンバレ!

「人にやさしく」(THE BLUE HEARTS、作詞作曲:甲本ヒロト)

打ちひしがれたとき、
ヒロトの「ガンバレ」っていう言葉に何度、背中を押してもらったことか。
ぜひライブパフォーマンスを動画でみてみてほしいです。
そしてヒロトの魂を、その身体から溢れ出る熱を感じてほしいです。

 

さあ2人目。
中島みゆき!
こちらもまったくジャストミートの世代ではないわけですが。
CMで流れていたり、
多くの曲が他の歌手によってカバーされていたり
するから知っている人も多いはず。

ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ

「ファイト!」(中島みゆき、作詞作曲:中島みゆき)

この歌詞を文字にしながら、涙が出そうになりました。
今、闘っている人ほど、
悔しい思いを抱えている人ほど、
辛い状況にある人ほど、
心に響く歌だと思います。
こちらも動画で、中島みゆきの声で聴いてほしいです。

 

さあ3組目。
Superfly!
こちらも何を今さら、という感じですよね。

無理に描く理想より 笑い合える今日の方が
ずっと幸せね

「愛を込めて花束を」(Superfly、作詞:越智志帆(Superfly)ほか)

結婚式で流れる曲のド定番。
招待された友人の式で何度聞いたかことか。
ただ、何度聞いても素晴らしい。
紹介した歌詞のところでいつも泣きそうになります。

ありのままをさらけ出せる。
自然体で受け入れられる。
ともに理解し合える。

パートナーとそんな関係を気付けたら
なんて素晴らしいだろうと思います。
僕のパートナーも早く表れてください。

というね。
結局、僕の好きな歌手を紹介する記事に
なってしまいました。

興味あれば、ぜひYoutubeで探してみてくださいねー!

fin

p.s.
冒頭の言い回しは、最近はまっている東海林さだおのエッセイを
真似しました。
とーっても面白いので、興味ある方はぜひ読んでみてくださいね。
「もっとコロッケな日本語を」ドーダの人々 Part1(東海林さだお)

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