贅沢な悩みなんて言わないで。

「贅沢な悩みだね。」

あなたもこんな言葉を
かけられたことがありませんか。

ぼくは大嫌いです。この言葉。
虫唾が走る。

ちょっとこれを翻訳してみます。

「あなたの悩みは高尚です。
食べるのに困っている人の金銭の悩み、
病気で苦しんでいる人の健康の悩みに比べたら、
とても贅沢な悩みです。」

こう言われてるってことですよね。

お金があって健康なんだから悩む必要なんかないじゃん。
そう聞こえる。

心の底からムカつきますよね。笑

金銭や健康の問題じゃなかろうと、
俺はその悩みに葛藤し、苦しんでんだ。

だからそれを、贅沢な悩み、なんて言葉で一蹴するなよ。

贅沢な悩みなんかない!

ぼくは声を大にしてそう言いたい。

 

ぼくがこれを言われたのは、
勤めていた会社を辞めようかどうかを相談したときです。

ぼくはそのとき、
世間からみていい会社に勤めていたんです。

大きな会社だから、めったなことでリストラがない。
平均よりずっといい給料がもらえる。
休みだってちゃんととれる。

はたからみたら辞める必要なんかない。

むしろ辞めるのなんてもったいない。

そう思うのも無理はないですよね。

 

でもね。

ぼくは、あるときから会社に所属しつづけることが
苦痛でしょうがなくなってきたんです。

魅力のないキャリアパス。
閉塞感のただよう業界。
働く場所、生活する場所は会社に依存し自分で選べない。

こうしたもののすべて。

それがもうイヤになってしまって、
ぼくは必死で別の生き方を探しました。

自分が一生にわたってやりがいがもてる仕事。
働き、生活する場所を自分で決められる仕事。

で、そんな職業をみつけたわけですが、
その職につくには大学に入りなおさないといけない。。。

 

でね。

相談したんです。

「今の会社は安定していてそれなりに仕事も充実している。
でも、自分は会社員としてはたらく将来に希望がもてない。
だから、会社を辞めて別の進路をとろうか迷っているんです。」
と。

そのアンサーがこれです。

「贅沢な悩みだね。」

 

あんんんんん!?
なんじゃ、おどれえええええええええええ!
もう一度いってみろや、おらああああああああ!

こちとら、人生を変える決断をしようとしてるんじゃ。

それを、贅沢な悩みなんて言葉で、俺の真剣な悩みを切り捨てんなや。

確かに人からみたら贅沢な悩みでしょうよ。

でもさ。

俺も泣きたいくらいに葛藤して、真剣に悩んでるんだよ?
あなたを信頼して相談してるんだからさ、真剣に話を聞いてよ。。。

 

もし、あなたが今。

いい学校に入っている。
いい会社に所属している。

など。
世間からみて羨ましいものをもっているとして。

もっと希望に満ちた進路のために、
それらを捨てようか悩んでいるとしたら。

その悩みを周囲に相談すると、

ぼくと同じように
「贅沢な悩みだね。」

って言われるかもしれません。

その悩みを軽々しく扱われることが
あるかもしれません。

 

どうか負けないでほしいです。

あなたが真剣に悩んでいるってことは、
それだけ自分の人生に真剣なんだと思います。

流れに身をまかせて生きる人が多いなかで、
自分の人生をもっと向上させようとする姿勢は
本当にすばらしいと思うんです。

周りがどうあれ、何を言おうとも、
自分の心がワクワクする方へ。
より希望に満ちた方へ。
もっと楽しい方へ。

ぼくもそうするように心がけてきました。

理解できない人は理解してくれなくていいんですよ。

 

最後にもう一度。
贅沢な悩みなんてないです。

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