純真、無垢。それは美しい。

身体は子供!
頭脳は大人!
そうです、あの名探偵。
コナン君ですよね。

では逆は?

身体は大人、
頭脳は子供、

だと?

ただのアホ?笑

いやいや、そんなジョークも流行ったけど
ちょっと待ってくださいよ。

頭脳は子供って、いろいろな解釈が
できると思うんですよ。

まずマイナスな解釈。

発想が幼稚。
人の気持ちを想像する力が弱い。
漢字を知らない。

とかまあ、いろいろ。

一方で、プラスの方向の解釈。

それは、

「子供心をもっている。」

です。

ね。

身体は大人、
頭脳は子供、

を、

子供心をもった大人と考えると、
ステキじゃないですか?

 

ちょっと想像してみてほしいんです。

純真で、無垢で。
胸には、夢がいっぱいたくさん詰まってて。
無邪気で人懐こくて。
いつもワクワクしてて。

ぼくはこういう人を美しいと思っちゃう。

あなたはどうでしょうか。

 

これを美しいと思うのはなんでかなって、
ちょっと考えてみた。

で思い当たったのはね。

自分がもってないものをもってるからだと思ったんです。

こうなりたかったのに、なれなかった。

それこそが子供心をもった、純真で無垢な大人、なんです。

 

ぼくは、機能不全の家庭で育って、
小さい頃から宗教によって道徳を教え込まれてきました。

人には優しくしないといけない。
親には優しくしないといけない。
わがままをいってはいけない。
・・・

とにかくたくさんの
「すべきこと」
「やってはいけないこと」
が頭にはあって。

健気にもそれを忠実に守ろうとしたぼくの心は、
子供のままでなんていられなかったんですよね。

子供ながらに、
大人の振る舞い、大人のフリを
しないといけなかった。

その態度が周囲が喜ばせたし、
それを子供らしくないといって批難する人なんて、
誰もいなかった。

だったら、子供のぼくは自分の生き方に
疑問を持つ余地がないですよね。

自分の生き方を否定するつもりはないですよ。
ぼくはこうとしか生きられなかった。
そのなかで一生懸命生きてきたなってじぶんでは思ってます。

 

でね。こうした自分の人生と比較してね。

小さい頃から、
いっぱい愛情を与えられてね。

のびのびとした幼少期をすごして。

自分には価値がある。
自分は何もしなくても愛される存在だ。

そんなふうに自然と思えてね。

その結果として、
自分と周囲の間に壁をつくらない。

世界が自分を受け入れてくれることに、
なんの疑問もないから、

無邪気でいられる。

大人に育つ過程でつらいことも、苦しいことも、
ときには裏切りも経験するかもしれないけれど、

それでも、
ねじ曲がらずひねくれず。

人にたいしてまっすぐで純真な心を持ちつづけている、、、

これを本当に美しいなと思っちゃうんですよね。

人、、、だけれど、アート作品をみている気分になる。

 

でね。

ぼくはそんな人に出会ったことがあるわけじゃない笑

ただ、そんな子供心をもった大人、
をずばり表現している歌を知ってるんです。

もうそれはそれは本当に大好きな曲で。

聞いているといつも、
その美しさに涙が出そうになる。

the pillowsのパトリシアって曲です。

好きな女性を歌った曲で、
その歌詞を一部だけ。

「ぐしゃぐしゃの頭
ぜんぜん気にしないで
シャボン玉とばしてる君は
近所の子供に
このごろ人気者
呼び捨てで
声かけられる」

この歌詞をよんで、
美しいと思いませんか。

ぼくは胸がきゅっとしめつけられる。
少し痛いくらいに。
で涙がこみあげそうになる。
彼女の純粋で無垢で無邪気なさまが
まっすぐに伝わってくる。

 

だってね。

大人なのにぐしゃぐしゃの頭で外にでてくる。

おいおい、髪ぐらい整えろよ、って言いたくなっちゃうじゃないですか。

それでシャボン玉を心から楽しんでプープー吹いてるんですよ。
でケラケラ笑ってる。

大人で純粋にシャボン玉を楽しめる人なんていないですよ。
せいぜい子供のために義務的に吹いてやるのが関の山でしょ?

そんな大人は子供からは珍妙にみえる。
でその無邪気さゆえに、子供も大人に対するガードを外す。

で呼び捨てで名前をよぶほどに仲良くなる。
自然と、そう本当に自然と、人と仲良くなってしまう。。。

 

子供心をもった、純真、無垢な人。

やっぱり美しいよなあ。

 

ここまで書いて、はたと手がとまる。

で思った。

この歌で歌われてる女性、
歌詞に感動する自分は、それこそ、

純真、無垢、なんじゃないか。。。?

ん?

どうでしょう?

あなたはどう思いますか?

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