2023年の紅白歌合戦は何はともあれ、さだまさしがよかった。

さて、みなさま。

大晦日といえば、紅白歌合戦、、、ですよね?

ね?

わたしはふだん、ほとんど音楽を聞かないんですけどね。

やっぱり年末ともなると、見ますね、やっぱり。

紅白を観ないと、年末感がでない。

年を越せない。

そんな気がする。

 

で。

わたしの場合、リアルタイムで視聴するのはもちろん、
録画したのも、何度も観ちゃう。

特に、長期の休暇、夏休みとかゴールデンウィークとかに
実家に帰り、何もすることがなくて暇なときですね。

録画した紅白歌合戦をもうずっと観ている。

リビングのテレビでわたしがあまりにもそればっかり観てるから、

父をして、

「年末でもないのに、年末みたいだなぁ。」

と言わしめましたからね。笑

 

紅白を観る人が減った、とか言われて、
視聴率も昔ほど高くないみたいですけど、

なんだろうなぁ。

ぼくは、あのお祭り感が大好きなんですよねぇ。

もう、歌って騒いで、1年のことは全部忘れちゃおうぜ、みたいなね。

トップアーティストが一堂に会する感じもいい。

こんなの、他のどんな歌番組もないですよね?

それに司会の橋本環奈ちゃん、、かわいかったですよねぇ。。

目パッチリ、ステキな衣装。
ハスキーボイス。

若いのに、なんであんなに堂々としてるんでしょうね。

すごい度胸。機転。もう感服。

 

さて。

本題です。

もう、録画を含めて、何度も何度も紅白をみてね。

もちろん、YOASOBIのアイドルもよかった。

あいみょんの愛の花もよかった。

鈴木雅之のめ組の人もよかった。

新しい学校のリーダーズのオトナブルーもよかった。

でも、ぼくは、何が一番てね。

さだまさしの秋桜(コスモス)なんですよねぇ。

本当に本当に素晴らしかった。

何度聞いても、涙出そうになる。

 

もともと好きな曲だったんですよ。

山口百恵バージョンも、さだまさしバージョンも
これまで聞いたことがあってね。

でも、紅白での生歌唱をしみじみと聞いていると、

改めて、心に沁みた。

沁みわたった。

本当に名曲ですよね。

作詞も作曲もさださんっていうから、
本当にすごいな、と思っちゃう。

娘を思う親の愛情を感じますよね。

一つ一つのワードが洗練されてるから、
情景、心の機微が、少ないワードでどしどし伝わってくる。

小春日和、なんていうワード、凡人に出てきますか?笑

でもそのたった一語で、
ああ、冬から春になる、ほんのりとあったかい、天気のいい日なんだな、って
伝わっちゃう。

すごいよ、ほんとに。

 

娘が結婚して嫁いでいっちゃう。
家を出ていっちゃう、まさにその当日の話。

おかあさんね、はじめは、気丈に振舞って、
娘が嫁にいくことなんか、どうってことないって態度でいるんですよ。

娘の前でね。

辛いことがあっても大丈夫だよ、って。
時間が経てば笑い話になっちゃうよ、って。

娘を励ましてあげる。

でもそうしていて突然、
涙をこぼすんですよね。

娘に元気でね、って言いながら。

もう、こっちまで泣けてくる。

ああ、おかあさん、やっぱり寂しいんだよね。

ずっと愛情をかけた娘が、家を出ていっちゃうんだもんね。

ずっと一緒にいたいよね。

悲しいよね。寂しいよね。

娘は娘で、そのおかあさんの愛をしっかり感じて、受け止めてね。

もう少し、あなたの子供でいさせてください、と願う。

お互いがお互いを思いあう気持ちが、
本当に美しいなって思う。

心がじんと、ぽわーっとあったかくなる。というか熱くなる。

涙脆くなったのは、わたしもです。

本当に。

 

でね。

ぼくはこの曲を聞くたびにね。

祖母から聞いた話を思い出すんです。

祖母は、自分が旦那(ぼくの祖父)の家に嫁いだときの話をしてくれましてね。

そこでずいぶん苦労したみたいなんですよね。

嫁いだ先には、祖父とその両親だけじゃなく、
祖父の兄妹もたくさん住んでいて。

もうアウェーもアウェーじゃないですか。
完全アウェー。

でね。

やっぱり、他の家から嫁いできた祖母なんて、
立場がめっちゃ低い。

祖父の兄妹からもずいぶん意地悪なことを
されたらしい。

ぼくの祖母は、愚痴をほとんど言わない人なんです。
人の悪口もね。

でも、このときの、嫁いだときの苦労話は
ずいぶん聞かされた。

祖母は苦しいとき、自分にこう言い聞かせて耐えたんだって言ってた。

「将来、絶対にわたしの方が幸せになってやる。」

その後、長い年月を経てね。

祖母は、ぼくに言ったんです。

あのとき、願ったとおりになったよ、って。

わたしをいじめてきた人たちより、
わたしの方が今、ずっと幸せだ、って笑った。

強いな、って。

その笑顔をみながらね、思ったんです。

 

でね。

ぼくは、秋桜の歌を聞くたび、
祖母の嫁いだときの話を思い出すんです。

嫁ぐ、ってことは、アウェーに飛び込んでいくことなんだ。

歌詞の中で、
「苦労はしても時が笑い話に変えてくれる」、とあるけど、

祖母の話を聞くかぎり、
本当に、いろいろな苦労がそこにあるんだと思う。

姑からも、旦那の兄妹からも意地悪されたり。
家のことを下っ端としてなんでもやらないといけなかったり。

秋桜の歌詞にでてくるおかあさんは、
自分自身が体験してそれを知っているからこそ、

娘が、嫁いだ先で苦しい、辛いことを経験したときに、
思い出して頑張れるように、
あの言葉を送ってあげたんだと思うんですよね。

うん、まさに親の愛情を感じますよねぇ。

 

秋桜、本当にいい曲です。

あまりに好きすぎてギターで弾く練習を始めたので、
いつか本ブログ上でyoutubeのリンクをはって披露したいですね☆

 

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