それはね。
銀行通帳だよ。
と、バーナード・ショー(劇作家)は言ったそうですが。
はて、自分の場合はなんだろうとふと
考えてみるんです。
でね。
結論から言ってしまうとね。
ぼくは、物理のエッセンス(河合出版)であると思う。
なんだい、大学受験の本かい!ってね。
興ざめする方はもいらっしゃると思うんですけどね。
でも本当なんですよ。
もちろんね。
もともと本を読むのが好きだから、いろんな本を読んでるんですよ。
これまでに。
小説もミステリーもノンフィクションも自己啓発もマンガも。
それが自分を耕してくれたとも思うし、
教養みたいなものも身に付いたりしたと思う。
物語に励まされたりもした。それはそれは多いに。
そういうのもちゃんと理解しているうえでね。
自分の人生の軌道を大きく変えた、
っていうふうに考えるとね、、、
大学受験の参考書がすごく自分の人生に影響したと
思うんですよね。
なんせ。
ぼくは、塾にいかず、学校の授業と参考書だけで、
地方の公立学校から京大に合格できた。
この合格で、地方からでて一人暮らしを開始してね。
いい大学を出ることが、いい会社に入るのを容易にしてくれたし、
そのおかげで、食べるものにも事欠かず、生きてこれたんでね。
いかんせん、地方の田舎となると、
大学受験用のしっかりした塾っていうのが、
そもそも少ない。
だから、塾でいい教材を大量に与えられて、
それをひたすらこなしていれば受験で成功できる、
っていう環境ではなかったんです。
自分でいい参考書をみつけること、
そして、その参考書をひたすらやりこんで
マスターすることがめちゃくちゃ大事だった。
で。
物理のエッセンスですよ。
これね。
受験界隈ではめちゃくちゃ有名な本でね。
わたしが15歳のときからあるんだから、
もう20年以上、存在している参考書。
この本と出会うまでね。
ぼくは物理が苦手だったんです。
授業で説明されても、
なんとなくわかった気になるけど、
いざ問題を解こうとすると
ぜんぜん解くことができない。
もう悔しくてしょうがなかった。
先生の言っていることが分からない。
他の人が解けている問題を
自分が解くことができない。
それが悔しかった。
腹が立った。自分に。
当時、インターネットもなくて。
いい参考書を紹介している本っていうのを漁ったんです。
本屋さんで。
こっちは、学校の授業についていけないから、
それはもう必死です。
目血走らせて、本屋の棚をなめるように見て。
それで、ある本で紹介されていたのが
物理のエッセンスでした。
物理の難しい問題って、
1と2と3の知識を使って解く、
みたいに、いろいろな知識を組み合わせて
解かないといけないことが多くて。
物理のエッセンスに掲載されている問題は、
全部、すごくシンプルなんです。
どういうことかというと、
1と2と3を組み合わせて解く必要がない。
この問題は1の知識をつかったら解ける。
この問題は2の知識をつかったら解ける、っていうふうに、
問題と、その問題をとくうえで必要な知識が
1対1に対応してる。
ここがめちゃくちゃ重要なところです。
だからこそ、問題をとくのに必要なポイントが理解しやすいし、
個々の問題を解くのに必要となる知識をちゃんと理解していれば、
1と2を組み合わせて解く問題、とか、
1と3を組み合わせて解く問題に対応できる。
応用が効くんです。
物理のエッセンスとの出会い。
これが、ぼくの物理の成績に劇的なブレイクスルーを起こしました。
苦手から得意へ。
それはもう一気に変わった。
ポイントが分かれば、
物理は出題のされ方がワンパターン。
問題が解けるんです。スラスラと。
もう楽しい。
物理の問題を解くことが。
難関大学に向けては、
さらに難しい問題集に手を出す必要があると
思うんですけどね。
ぼくが大学受験の物理のために使った参考書は、
以下の3つがメインでしたね。
橋元淳一郎の物理の本。
物理のエッセンス(河合出版)。
重要問題集(数研出版)。
とにかく、これをやりこんで、
それでもできない問題はもちろんあったし、
自分よりも成績のいい人なんていくらでもいた。
でも、いったんこれをやれば、
東大とか京大の物理で戦えるんじゃないかと
思うんです。
ぜんぜん点がとれないってことはないかと。
ともあれ。
物理のエッセンス。
15歳のときにもお世話になったし、
30歳をこえて、大学に再び入りなおすときも、
再び復習に使いました。
いい本はいい。
この本を出版してくれた製作陣に感謝しきりです、
わたくし、ええ。
わたしの人生の変えてくれました、本当に。
物理が苦手のままだったら、
とても難関とされる国立大学なんて目指そうなんて思えなかった。
英語は、「ビジュアル英文解釈」かなぁ。
英語を読む、ってのはなんとなくじゃなくて、
厳密なものなんだ、って分かったよなぁ。
これは別記事にしよう。
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