私の「スラムドッグ$ミリオネア」体験

「スラムドッグ$ミリオネア」っていうインド映画を
ご存じでしょうか。

めちゃめちゃおもしろいので、ぜひみてほしいのですが
ちょっとだけあらすじを。

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あるスラム出身の少年が、高額な懸賞金のかかったクイズ番組に出演。

次々と難問題を正解していく。

周囲は、貧しく学のない少年の快進撃に不正を疑う。

でも、実は不正なんて一つもなく。

過去に少年の身に起こった出来事に関連した問題が
「たまたま」立て続けに出題される、という奇跡が起こっていた。
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実際は恋愛の要素とかも入って盛りだくさんで楽しいですよ。

インド映画らしく、最後は、敵も味方も混ざって、
出演者全員でダンスするのがかわいい笑

さて。

なんか最近、大学受験のネタが多い気がしますが、
まあ、3月というわけで許していただくとして、、、

実は、他ならぬ私も、この主役の少年に負けず劣らず、

人生の非常に重要な局面、すなわち大学受験で、
自分の知っていた知識が「たまたま」立て続けに出題されたという
ミラクルを経験しているんです。

ってわけで、今回は、そんな
僕の「スラムドッグ$ミリオネア」を紹介したいのです。

■1回目の大学受験(18歳時)

これに関しては、こちらの記事とかぶるのですが。

英語の科目で、数学に関する英文が出題されたんです。

その内容は、「ビュフォンの針」として知られていて、
詳細はこんな感じ。

1.紙に一本、線を引く。
2.それと平行に等間隔に線を引いていく。
3.線と線の間隔の長さのマッチ棒を投げたときに、線と重なる確率は
2/π。

この内容が、英文で説明されていて、
問題を解いていくんですけどね、

僕は、この「ビュフォンの針」を、英文を読むまでもなく、
事前に知識として知っていたんです。

何で知っていたかというと、
高校で使っていた数学の教科書のコラムなんです。

僕は、授業を受けているとき、
暇になると、コラムを読むのがクセだったんです。

コラムにはちょっとした数学史とか、
数学ですごい発見をした偉人の話とか書かれていて、

ちょっとした暇つぶしにちょうどよくて笑

もちろん、授業では扱わないところです。

ただ、僕は、そのコラムをなんの気なしに読んでいたおかげで、
「ビュフォンの針」における
最終的な確率の値までを知識として知っていた。

そのおかげで、問題を冷静に解釈できた。

これ大きいです。

その結果、あとで答え合わせしたときに
正答もできてて、

このことの大学合格への寄与は
めちゃめちゃ大きいと感じているんです。

■2回目の大学受験(33歳時)

これも英語の問題でのことでした。

英語の文章中に、「giraffe」っていう単語が出てきたんです。

でね。

文章中に何度も出てくる。

文章から、動物であることはなんとなく想像がつくけど、
いまいち、なんの動物かをはっきりと特定するのが難しい。

この単語を知識として知っているか、知っていないかで、
かなり得点差がついたと思うんです。

そして、僕は、この単語を知っていたんです。

で、なんで知っていたかというと、それもたまたまで、
過去に読んだ小説に出てきたんです。

その小説の名前は「永遠の仔」(天童荒太著)。

この本は、児童虐待をテーマにした本なんですけど、
もう凄惨ですよ。

もう読むのが苦しくなるくらい。
落ち込んじゃう。

元気なときに読むことをオススメします。

ただ最後には、光がさすような希望がある。

登場人物たちが、もがいてもがいて切実に必死に生きているところに、
励まされる。

こんなに大変な環境で生きてきた人がいるのだから、
自分もがんばろう、ってそんな気持ちにさせてくれる。

重たいからもう一度読みたいとは、なかなか思えないけど、
すごくいい本を読んだ、と思える。

でね。

その中に、親から体中にたばこを押し付けられて、その跡がキリンみたいだ、っていうことで「ジラフ」っていうあだ名の少年が出てくるんですね。

試験中、僕は英語の文章で「giraffe」っていうワードに直面し、
見慣れない単語に一瞬とまどったけど、脳内で発音してみた。

すると「ジラフ」である。

あ!

キリンだ!

って。

小説を読んだのはもう10年以上も前。
でもそのときの少年のあだ名が忘れらず、
強烈に記憶に残っていて、
それが試験中にフラッシュバックしまして。

その結果、こちらも、問題を解くことができたんですよね。

■最後に

結局、僕は、2回の大学受験で、
いずれもとてもラッキーなことが立て続けに起きていて、
この幸運がなければ受験も失敗していたかもしれません。

そう考えると、映画「スラムドッグ$ミリオネア」と
とても近い経験をしているな、と思うんです。

映画は、高額な懸賞金がかかってた。
僕の場合は、いうまでもなく自分の人生がかかってた。

それに、わたしも、映画の主役とおなじく、
スラムの出身ですからね☆(言いすぎ。金持ちの家ではないが貧困というほどではない。

いかがだったでしょうか。

あなたも、こうした、幸運に助けられた、九死に一生を得た、
っていう経験はありますか?

fin

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